札幌講習

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大工育成の本質は「立ち位置」の再構築だと思います。
大工さんは1980年の94万人から2020年には30万人へ激減し、
2040年には13万人まで半減すると予測されます。
若手離れの原因は待遇面だけでなく、
「棟梁になりたい」という夢を描けないことにあのです。
かつて施主と直接向き合い、
地域の「住まいの知恵袋」として信頼された棟梁が、
今は建築会社の下請けとなり、
施主の顔すら見えない存在になっている気がします。
しかし
大工さんが最も必要とされる時代はこれから来ます。
新築はプレカットや新建材で省人化が進むが、
空き家リフォームや古民家改修には
「墨付け」「仕口・継手」など日本独特の高度な技術が不可欠。
直したくても直せない、活用したくても職人がいない
空き家900万戸時代の解決には大工の存在が欠かせません。
本来「普請」とは「普く人々に請う」こと。
木の職人(右官)と土の職人(左官)が協働し、
地域の人々が力を合わせて家をつくる営みでした。
この普請を現代に蘇らせるには、
地域で「チーム」をつくることが重要でなのです。
住教育インストラクターが対話を担い、
地域資源開発推進員が政策をつなぎ、
空き家アドバイザー協議会がハブとなる。
この連携の中でこそ
大工棟梁は「技術の中核」として正当に位置づけられます。
農耕型でコツコツと、利益第二主義で普請業界の市場を創造する。
それが大工育成と地域の未来を創る道=市場創造だと確信しています。