小千谷 市豪商の館

小千谷豪商の館 西脇邸

豪商(ごうしょう)と豪農(ごうのう)の古民家は、
どちらも大きな財力を背景に建てられた立派な建物ですが
「生業と立地」
「敷地内の施設」
「建築の意匠」に大きな違いがあります。

豪商の館は
道路に面した「店舗(店の間)」と、奥の「居住空間・蔵」が一体化しています。
商品や金品、帳面を火災から守るための「耐火性の土蔵」や、
往来に向けた「うだつ(防火壁)」が特徴的です。
店舗や住み込みの奉公人を置くための部屋が多く備わっています。
町人身分でありながら経済力があったため、
京都や江戸などの洗練された文化を取り入れた「数寄屋風」の意匠や、
格子の美しい町家造りが見られます。
瓦葺き屋根などで格式を示すこともありました。

豪農の館は
主屋(母屋)を中心に、農作業や収穫物の管理を行うための
空間がゆったりと配置されています。
米や農作物を大量に保管するための「複数の巨大な米蔵・農具蔵」、
作業場、馬屋(厩)、長屋門などが敷地内に多数立ち並びます。
武家屋敷の様式(式台付きの玄関や格式の高い「上段の間」など)を取り入れた
重厚な造りが特徴です。